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狩猟講座からメンバーへ~ジビエレザーへの興味から仕事に発展

ジビエの革小物づくりを仕事にしているという大阪谷さん。ヤマナハウスの近くに住みつつ、東京・両国の工房でも技術を学ぶ生活をしています。藍を育てたり、竹の活用方法を考えたり、暮らしに関する手仕事に詳しいメンバーです。

話し手:大阪谷未久さん(ヤマナメンバー)


狩猟講座がきっかけで、ジビエレザーが今や仕事に

――ヤマナハウスはどんな経緯で知ったのですか?

大阪谷さん:ヤマナハウスが位置する三芳地区は、古くから有機農業が盛んに行われていたそうで・・・・・・、大学時代に援農のような形で関わりを持っていたんです。社会人になっても手伝いに来ていたのですが、そこで獣害の話を聞くことが増えてきました。私自身が狩猟ができるようになれば何か手助けになるのではと思い始めた時
に、SNSでヤマナハウスが主催する狩猟講座の広告が流れてきまして。これは行ってみようと思って申し込みました。
 

――革との出会いも講座がきっかけですね

大阪谷さん:そうだったと思います。狩猟講座の講師がヤマナ運営メンバーの沖さんだったのですが、その師匠を紹介してもらって革のなめしを自分でやってみました。今もよく使っている腰当てを、この時につくったんです!
 

――そして今は、ジビエレザーを使った革小物が仕事になったそうですが

大阪谷さん:そうなんです。1年ほど前にこちらに引っ越してきました。といっても実際には多拠点生活をしていて、館山ジビエセンターというところで革小物を扱いつつ、制作技術の学び方々、東京・両国の工房でも週2日ほど働いています。実家が千葉県佐倉市なので、南房総から佐倉まで車で移動して、東京に通って、また南房総に戻ってきて・・・・・・というような暮らしを、実は毎週やっています。
 

――とはいえ、メンバーになった時から移住を考えていたわけではなかったんですよね?

大阪谷さん:はい。狩猟講座に参加したことが縁でメンバーになったのですが、その時には興味で参加したレベルでした。ただちょうど当時、仕事について迷っていた時期だったんです。
 

―タイミングが重なったと

大阪谷さん:もともとは都内の会社に勤めていました。でもこの頃悩みが多くて。そんな話をしていたら、ヤマナハウスの近くの家が借りられるという話があったり、今勤めている館山ジビエセンターの立ち上げをすると声をかけてもらったり。これはご縁かなと思って、仕事も生活もシフトすることにしました。

自由にやりたいことを持ち込めるのがヤマナハウスの魅力

――手仕事はもともと興味があったんですか?

大阪谷さん:一からものをつくっていくのが好きでしたね。藍染めをしたり、蚕を飼ったりした時期もあります。だから、みんなでいろいろなDIYをしているヤマナハウスがおもしろいと思いました。実家だと場所の制約もあってできないことも、ここならできるなと(笑)。
 

――今ヤマナハウスに建っているバンブーグリーンハウスも、大阪谷さんが見つけた情報でしたよね

大阪谷さん:前職で情報収集をしていたなかで、たまたま京都大学の先生が竹でビニールハウスをつくっているのを知ったんです。前職が農業関係の雑誌関連だったので……。竹害などにも役立たないだろうかと思って、個人的に先生がやっている丹波篠山でのワークショップに行ってみました。
 

大阪谷さん:実際に現地で体験してみて、先生に来てもらってヤマナハウスでもワークショップができたらいいなと思ったんです。皆さんにかなり助けてもらった形ですが、きちんと完成できてよかったです。

多拠点生活をしながら、移住を本格化

――空き家バンクで家を購入したと聞きました。これが1つの活動の軸になりそうですね

大阪谷さん:ヤマナハウスからそう遠くない丸山地区というところの空き家を購入したのですが、まだ住める状態ではないんですね。まずは自宅として住めるようにし、ゆくゆくは自宅でも工房仕事ができたらと思っています。ただまだまだそれは先になるので……まず館山駅前に工房スペースを設けることにしました。
 

――そうなんですか!

大阪谷さん:革加工の機械を譲って頂ける予定で、それも使いながら仕事の拠点にしていこうと思っています。さらに、手作りに興味がある人たちが集うワークショップも実施していきたいと思っています。ジビエの革小物を使ったワークショップ、そして里山の様々な素材も扱っていきたいと思っています。
 

――おもしろい展開になりそうですね!

大阪谷さん:そうできるといいなと思っています! ヤマナハウスは交流拠点としてのおもしろさもあると思っていて、そういう場を自分でも広げながら、楽しんでいけたらと思っています。

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